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ブログ家づくり完全ガイド|失敗しない家づくりの10ステップ⑥
6. デザインだけで選ぶと後悔する?長く住むために絶対妥協してはいけない「耐震」と「断熱」
「キッチンをグレードアップしたいから、見えない構造部分は少し節約しようかな…」
これは非常に危険な判断です!
壁紙や設備は数十年後にリフォームで簡単に変えられます。
しかし、家の骨組み(耐震性)や断熱材(快適性)を後から変えるには、
壁を全部剥がす必要があり、数百万円〜一千万円単位の費用がかかります。
つまり、性能だけは新築時に最高レベルにしておくべきなのです。

1:命を守る「耐震等級3」は必須条件
地震大国日本において、耐震性は妥協できません。
建築基準法ギリギリの「耐震等級1」ではなく、消防署や警察署など
防災拠点となる建物と同等の強さを持つ「耐震等級3」
を取得することを強くおすすめします。
熊本地震のような大きな揺れが繰り返し来ても、
倒壊せず、その後も住み続けられる強さが必要です。
2:「夏涼しく冬暖かい」は数値で確認できる
「この家は暖かいですよ」という営業トークではなく、客観的な「数値」で性能を確認しましょう。
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UA値(外皮平均熱貫流率): 熱の逃げやすさを表す数値。小さいほど高断熱。
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C値(相当隙間面積): 家の隙間の大きさ。小さいほど高気密。
断熱・気密性能が高い家は、エアコン1台で家中が快適になり、
毎月の光熱費も大幅に下がります。ヒートショックのリスクも減り、家族の健康を守ることにも繋がります。
3:初期コスト vs ランニングコスト
高性能な家は、確かに建築費(初期コスト)が少し高くなります。
しかし、住んでからの光熱費や、結露によるカビ・ダニの発生リスク、
医療費などをトータルで考えると、30年間での総支出は高性能住宅の方が安くなるケースが多いのです。
「安物買いの銭失い」にならないよう、長い目で見てコストパフォーマンスを判断しましょう。
まとめ:性能証明書をもらおう
「長期優良住宅」や「BELS(ベルス)」などの認定を取得しておくと、
性能が公的に証明されるだけでなく、住宅ローン控除や補助金で優遇されるメリットもあります。
「性能にはこだわりたいです!」と最初にはっきり伝えましょう。